「妄想は自由だ。」
ニューヨークって、街中でアートを楽しめたりしてカッコいい街なんやろうなぁ〜。
こういうのを“パブリックアート”って呼ぶんですって。
デートの待ち合わせ場所になったり、撮影スポットになったりして楽しそう。
パブリックアートとは?
広辞苑で「パブリックアート」を調べてみると、
パブリック【public】公的。公共の。公衆の。↔プライベート。
アート【〜art】広場・ホールなどの公共空間を飾る彫刻・壁画などの芸術作品
と、書いてある。パブリックアートを直訳すると公共の芸術。簡単に言うと、みんなの暮らしの中にあるアート作品だ。
ふと思った。
「気がついていないだけで、長浜にもあるんじゃないか???」
長浜にもパブリックアートがあったら、美術館とは違った観点で楽しめるかもしれない。
そこで誰もができる
パブリックアートを楽しむ簡単な方法
を考えてみた。
手順はこれだ。
1) 作品を見つけたらじっくり鑑賞する
作品のタイトルは見てはいけない
2) 頭の中でタイトルをイメージする
パッと頭に浮かんだ直感を信じよう
3) イメージが終わったら作品のタイトル(答え)を見る
想像力を軽く飛び越えてくる「作品のタイトル」にぶったまげる
さっそく試してみよう。
① 立ち止まるから気がつく。暮らしの中に溶け込むアート
長浜の駅前通りに茶しんさんの建物がある。みんな大好きホワイト餃子やイタリアン焼きそばのお店だ。
もうお気づきだろうか?
この写真の中に“アートが溶け込んでいる”ことを。
「町中に裸体だ。」
冷静に考えたらすごいことだが、芸術というフィルターを通すと全くいやらしさを感じない。
この作品と向き合ってみたい。
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直感を信じて、この作品のタイトルは、「ヴィーナス」だ!
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正解は「Gaia 大地」
残念!
台座には「Gaia 大地」と書いてあり間近に立つと、180cm近い身長も余裕で見下ろすほどの迫力だ。ヴィーナスなんて生やさしいもんではなく“ガイア”だ。
設置された当時はご近所さんも違和感があったんじゃないだろうか。
それにしてもどんな想いがあってここに設置されたのだろうか?
書いてあった。
設置された1990年頃は、黒壁ができた頃とも近く、ここは商店街だから商売繁盛を願って創造の女神を建てられたということか。
作者は長浜出身の土田隆生さんという方で、この他にも長浜御坊の表参道に設置されたお花きつねのモニュメントがある。
この作品も気になる要素が盛りだくさんすぎるが、話が脱線しそうなのでまたの機会にしよう。
それにしても年月とは恐ろしい。
「こんなにも目立つ作品なのに、誰もつっこまないくらい景観に溶け込んでいる。」
誰もつっこまない、いや、誰もつっこめないくらい地域に根付いたこの姿が、アートとして完成した姿なのかもしれない。
確かなことは、30年近くたった今も、個性の塊のような“Gaia大地”という作品がここにあるということは「この町は芸術を受け入れている」ということだ。(アートインナガハマも1987年〜と近い)
おっと。1つ目の作品から、妄想が長くなってしまった。
次のページからは簡潔にいきたい。