長浜へお越しになられた方はすぐに気づくことですが、街を歩いているとやたら目に入るものがあります。それは“ひょうたん”です。ここ長浜は、ひょうたんだらけの街なのです。
↑長浜駅東側にある架道橋のひょうたん
豊臣秀吉公(長浜城主の頃は、羽柴秀吉)は合戦の際に掲げる目印にひょうたんを使用していました。それが今も長浜のシンボルとして受け継がれています。では実際にどんなひょうたんがこの街にあるのでしょうか。
街を歩きながら写真を撮っているうちに気づいた3つのことをまとめてみたのでご覧ください。
1つ目 ひょうたんの数が12個のマンホール
見た目は12個どころじゃないですね。
12個のひょうたんというのは↑この写真の赤枠内のことです。
実は上の写真の赤枠内ですが、合併前の長浜旧市章です。旧市章のひょうたん12個は、曳山祭り(*)の山車の12基と同じ数です。「秀吉公×曳山=長浜」を連想させるデザインですね。長浜市のこだわりを感じる事ができ、今も街のいたるところで見られます。(*) 曳山祭り:滋賀県長浜市で毎年4月に開催される子ども歌舞伎の上演を中心とした祭り
ちなみに新市章は長浜市が合併の際に、新しくデザインされました。ひょうたんは変わらず、波が加わっています。真ん中の三本の波は一市二郡(旧長浜市、伊香郡、東浅井郡)と解釈されています。
2つ目 ひょうたんの数が6個の六瓢箪(むびょうたん)
次に気になったのが↓これです。
六つのひょうたんが並んで、“むびょうたん”と書かれています。むびょうたんとは何なのでしょう?
▼ むびょうたんとは?
昔からひょうたん六つで「むびょうたん」無病に通じ多くの人に親しまれています。長浜城主である秀吉公は戦いに勝つ度に、腰にひょうたんを付け加えていきました。瓢箪は古来より縁起の良いもので、六つ揃った「六瓢箪」は無病息災のお守りになると伝わっております。さらに蔓(つる)が伸びて果実が鈴なりになる様から、開運招福、子孫繁栄の象徴ともされています。長浜の六つの由緒ある神社や寺院では、ご祈祷済の瓢箪をお授けします。近江長浜 六瓢箪めぐりより抜粋 (若干改良しました)
六瓢箪めぐりがあるとは、全く知りませんでした。。。まだまだ勉強不足です。
六瓢箪(むびょうたん)めぐりを紹介されているチラシが、長浜駅の観光案内所に置いてあります。次は六瓢箪めぐりをしてみようかな。
3つ目 長浜新川(ながはましんせん)に架かる橋にひょうたんが6種類ある
長浜新川とは、長浜市街を流れる川で洪水対策として近年改修を進められた川です。次の地図中に記載した赤線部分が長浜新川です。
この川は大小たくさんの橋が架かっています。比較的大きな橋には、ひょうたんがありました。
↓それでは写真を数えながら一気に見てください。
1. 下坂浜大橋のひょうたん
2. にしのまえ橋のひょうたん
3. おおいぬい橋のひょうたん
4. さくら橋のひょうたん
5. たかなべ橋のひょうたん
6. 京都町橋のひょうたん
全部で6種類あってこれも六瓢箪ですね。他にもたくさん小さな橋はありましたが、ひょうたんがあったのはこの6種類でした。これは偶然でしょうか。長浜のこだわりでしょうね。
まとめ
このように長浜市では“ひょうたん”を街中に使われていて、シンボルとなっています。
旧市章の12のひょうたんは曳山の山車12基の意味があり、6のひょうたんで六瓢箪めぐり。さらに長浜新川に架かる橋には、ひょうたんが6種類ある。今回ひょうたんを調べているうちに新たな長浜のハッケン!がありました。
4月の長浜は、豊公園の桜や曳山祭りで盛り上がっています。見上げて見物する事がなにかと多いですが、長浜は足元にもきっと面白いものがあるので、街の隅々まで楽しみたいですね。