JR長浜駅に直結した「えきまちテラス長浜」1階には「小さなびわ湖水族館“オサカナラボ”」があります。
その名のとおり小規模ながらも、びわ湖に生息する魚たちを中心に、淡水生物を常時40〜50種ほど展示されている水族館です。
びわ湖の環境保全や生態系の学びを提供する目的で作られ、“入場無料”で地元の生物やその保護について深く知ることができます。
【入場無料】小さなびわ湖水族館で長浜にある身近な自然を知ろう!
滋賀県にびわ湖水系の魚がしっかり見られる場所が、琵琶湖博物館(草津市)しか無かったため、湖北(滋賀県北部のエリアのこと)にも作らねばと言う思いで、小さなびわ湖水族館の運営をされている「NPO法人近江淡水生物研究所」の人たちがスタートされました。
当初はエスカレーター下に水槽を3つ設置されたところから始まり、少しずつ規模が拡大し現在の数まで増えていきます。
たくさんの水槽が並んでいますね。所々に説明パネルや解説が分かりやすく、小さな子どもから大人まで楽しめる工夫が施されています。
びわ湖の生物を通して、環境問題を考えるきっかけになれば良いですね。いったいどんな魚がいるのでしょうか。水槽をのぞいてみましょう!
小さなびわ湖水族館『オサカナラボ』の楽しみ方ガイド!
びわ湖に生息する固有種や在来種、また外来種など、多様な淡水魚たちが展示されています。
水族館の運営に携わっておられる近江淡水生物研究所の山崎さんに、おすすめの水槽や見どころを教えていただきました。
びわ湖のぬしビワコオオナマズ(固有種)が成長していく姿
大きな水槽の中には、びわ湖の固有種であるビワコオオナマズがいました。
日本最大のナマズであり、びわ湖に生息しています。大きい個体で120cmにもなるとか。夜行性なので水槽をみている間まったく動きませんでした。
現在60cmを超えるビワコオオナマズ!その大きさを目の前でじっくり味わって欲しいです。また、これから1mまで成長する過程も見守ってください^ ^
コイやフナが混泳する琵琶湖の中をイメージした大型水槽
入り口すぐにある大きい水槽の中には、たくさんの鯉と鮒が一緒に泳いでいます。
ギンブナ、ゲンゴロウブナ、ニゴロブナと琵琶湖ではそれぞれの種が群をなして泳いでいますが、ここでは3種を混泳させています。更にヒブナ、コイ、ニゴイ、ヤリタナゴ、ドジョウなど沢山の種を混泳させ琵琶湖の中をイメージした水槽になっています。
オオクチバス、コクチバス、ブルーギル(外来種)の展示は珍しい!
びわ湖には固有種の魚だけがいるわけではありません。
釣り人に人気のオオクチバス、コクチバスといった、いわゆるブラックバスやブルーギルの水槽がありました。
これら特定外来種は、生きたまま移動や飼育をすることができませんが、こちらのオオクチバス、コクチバス、ブルーギルの3種は、環境省の許可を得て展示されています。
特定外来種3種を揃えて展示している所は、うち以外の水族館ではなかなか無いと思います。オオクチバスとコクチバスの違いをじっくり見比べてください!
こちらで紹介した水槽はほんの一部です。まだまだ魚がたくさんいますのでお楽しみに!
メダカ(ミナミメダカ・ヒメダカ・青メダカなど)・ゲンゴロウブナ・ニゴロブナ・ギンブナ・アブラボテ・ヤリタナゴ・カネヒラ・タイリクバラタナゴ・ホンモロコ・タモロコ・カワバタモロコ・スゴモロコ・デメモロコ・カマツカ・ズナガニゴイ・ニゴイ・ビワヒガイ・タカハヤ・アブラハヤ・ヌマムツ・カワムツ・ムギツク・オイカワ・ウグイ・ヨシノボリ・ウキゴリ・ドンコ・ヌマチチブ・ウツセミカジカ・ドジョウ・シマドジョウ・ウナギ・ビワコオオナマズ・ナマズ・イワトコナマズ・ギギ・イワナ・ビワマス・オヤニラミ・金魚・ウーパールーパー など。(※日によっては異なる場合があります。)
日本一びわ湖に近い長浜駅前には、魚が泳ぐ豊な自然がありました。
びわ湖の近くで暮らしていても、釣りをしない限り生きているびわ湖の魚を見ることがほとんど無いのが現実です。昔は当たり前のようにいたメダカも今は目にすることがありません。
「小さなびわ湖水族館」は、びわ湖の生態系に特化したユニークな展示や教育的要素が豊富だったので、子どもと一緒に訪れたくなる水族館でした。
また夏になると、水族館(えきまちテラス)のすぐ横を流れる米川では、びわ湖からアユの遡上(そじょう)する様子が見られ、今後はこの米川にスポットを当てた展示も考えておられます。
電車を降りてすぐのところに、水族館と自然の双方をより深く観察できる貴重な場所を見つけました。
NPO近江淡水生物研究所よりお知らせ
ただいまNPO近江淡水生物研究所では、「正会員・賛助会員」を募集中です。
小さなびわ湖水族館「オサカナラボ」や、他の施設での水槽展示の維持管理、ワークショップ・学習会・講演や出前講座の開催、ビオトープ維持等の各種環境保全活動のご協力をお待ちしています。
●長浜MLGs CAFEの情報はこちらからご覧いただけます→
※MLGsとは:マザーレイクゴールズ(Mother Lake Goals)の略。
びわ湖の生き物や環境について学ぶ講演会や、ストリートピアノを使ったミニコンサートを定期的に開催していますので、奮ってご参加ください!
入会につきましては、NPO近江淡水生物研究所のフォームからお問い合わせください。
(担当:NPO近江淡水生物研究所 山崎まで)
小さなびわ湖水族館(えきまちテラス長浜)の情報
小さなびわ湖水族館は長浜駅前にあるので、市内の観光スポットにアクセスが便利です。琵琶湖周辺観光の一環として立ち寄るのにおすすめです。
なお施設の詳細や営業時間などは変更される場合がありますので、訪れる前に公式ウェブサイトや観光案内所で最新情報をご確認ください。
名称 | 小さなびわ湖水族館(えきまちテラス長浜1F) |
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住所 | 滋賀県長浜市北船町3−24 |
電話 | 050-7107-3438 |
入館料 | 無料 |
営業時間 | 9:30~20:00 |
アクセス | 【お車でお越しの場合】 長浜ICよりおよそ10分(約4.7km) 【公共交通機関でお越しの場合】 JR長浜駅から徒歩1分程度 |
駐車場 | JR長浜駅周辺の指定駐車場(5ヶ所)最初の1時間無料 |
URL | 公式サイト:小さなびわ湖水族館 運営:NPO法人近江淡水生物研究所 |