北国街道(ほっこくかいどう)を歩く旅。パート(4)
これまでに鳥居本(滋賀県彦根市)から出発し、北国街道長浜宿(滋賀県長浜市)を越えて、速水(JR河毛駅付近)まで北上してきました。
北国街道を歩く
北国街道は、中山道の鳥居本(とりいもと)から分岐し、琵琶湖東岸を北上し北陸方面へとつながる道です。
今回のルートはこれらの書物を参考にさせてもらい歩きます。
※北国街道を外れて寄り道もしますので、実際の道と異なる箇所がございますのであらかじめご了承ください。
「ただひたすら歩きたい」と言うだけの理由で、はじまった北国街道を歩く旅ですが、古の街道の魅力に取り憑かれつつ旅は続きます。
さぁ、旅を進めましょう!とその前に、この北国街道を歩く旅に新メンバーが参加してくれます!
北国街道の木之本宿を目指して
イラストレーター、消しゴムはんこのmakihancoとして活動。みーな(vol.116)の北国街道のイラストマップ制作者。滋賀県長浜市湖北町の真宗大谷派 蓮池山 真願寺の住職。趣味は酒場放浪ハシゴ酒。●instagram
新メンバーも加わったので、「北国街道木之本宿の木之本地蔵院」を目指して出発です!
速水(河毛駅付近)ー高月
ここまで歩いてきた経験もあってか、北国街道沿いの立派なお屋敷にある松の木には反応してしまう。
止水板(しすいばん)とは、豪雨や台風などで雨量が多いときに、建物へ水が流れ込むのを防ぐための板です。
車の交通量が多い国道8号線をしばらく北上します。
意外と国道沿いは見どころが少ないので、ただひたすら歩くしかありません。
観音の里 高月へ(高月ー木之本)
いよいよ高月に入りました。「観音の里 高月」と言われるだけあって、この辺りはお寺さんが多く点在しています。
その中でも、渡岸寺の国宝十一面観音立像や、国の重要文化財の大日如来像、阿弥陀如来像がとても有名です。
国道8号線沿いから高月の集落へ入っていきます。
旧高月小学校跡のヤンマーの創始者 山岡孫吉氏の顕彰碑の前で、この後の街道を確認しています。
またまた立派なお屋敷の前を通りかかると、
瓦の上に七福神の大国天様が。小さくてかわいいですね。
村の中を流れる川には鯉が泳いでました。上からのぞき込んでいると、「ドンッ!!!」
小さな橋が架かっており、川が流れています。
またまた橋の上から何かを見つけたようです。
さらにさらに、住宅の路地を中に入り組んだところに、ポツンと「片桐且元の首塚」がありました。
ちょっと寂しげな様子ですが、気になる要素が満載です。(※脱線しそうなのでまた別の機会に)
さぬきうどん・寿司 men-ju
この辺りでお腹が空いたので、昼食にしましょう。
ちょうどいいところに、「さぬきうどん・寿司 men-ju」さんがありました。行きましょ〜♪ 行きましょ〜♪
うどんが「美味しい!」
少し太めの麺で、もちもちとした食感に特徴がありました。それにボリュームあるので大満足です。
半熟卵天を割ると、中から黄身がトロ〜りと出てきて、うどんとつゆに絡み一緒にすすると、もう頭の中がグニャグニャになりそうです。
店内は、オシャレなカフェ風で、とても清潔感がありました。次はお寿司も一緒に食べてみたいです。ごちそうさまでした〜!
店名 | さぬきうどん・寿司 men-ju |
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住所 | 滋賀県長浜市高月町高月604-1 |
電話 | 0749-50-4090 |
営業時間 | 平日 10:45〜麺が無くなり次第終了 土日祝日 10:45〜19:00 |
定休日 | 水曜日 |
アクセス | JR北陸線高月駅より徒歩約5分 |
駐車場 | あり |
URL |
「国宝十一面観世音」の看板が。
国道8号線からは東へ300mほど入ったところに参拝道があります。街道から少し外れることに場所になりますが、はじめて高月まで訪れる方は、必見のお寺さんです。
渡岸寺(どうがんじ)観音堂(向源寺)
渡岸寺では、国宝十一面観音立像や、国の重要文化財の大日如来像、阿弥陀如来像が安置されています。
国宝十一面観音立像をはじめて拝観した際の感想は、「美しい〜!」これに限りますよ。
名称 | 渡岸寺観音堂(向源寺) |
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住所 | 滋賀県長浜市高月町渡岸寺50 |
アクセス | JR北陸線高月駅より徒歩約5分 北陸自動車道木之本ICから車で約10分 北陸自動車道小谷城スマートICから車で7分 北陸自動車道長浜ICから車で約20分 |
駐車場 | あり |
高月観音の里歴史民俗資料館
また近く(山門より100mほど東)には「高月観音の里歴史民俗資料館」があります。
館内では貴重な仏像の見学ができるで、はじめて高月に訪れる仏像好きな方は、渡岸寺と合わせて立ち寄ってみてください。
名称 | 高月観音の里歴史民俗資料館 |
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住所 | 滋賀県長浜市高月町渡岸寺229 |
アクセス | JR北陸線高月駅より徒歩約5分 北陸自動車道木之本ICから車で約10分 北陸自動車道小谷城スマートICから車で7分 北陸自動車道長浜ICから車で約20分 |
駐車場 | あり |
※余談:以前に仏像好きな上司から、一人旅で東京から高月に三度訪れた話を聞かされ、「好きな人はとことん、どんなところへも行くものだ。」と感心した事を思い出しました。
北国街道の旅は、いよいよ木之本へ
いよいよ「木之本」の標識が見えてきました。
「千田」の標識の手前の道を斜め(東側)に入っていきます。
JRの線路の手前で道が無くなっているよう。
かつて道があった風に見えますね。
歩いてきた道を振り返ってみると、とてもわかりやすい。
みんなでみーなを確認すると、本当ならば斜めに道あったようだ。ほんとすごいよ。みーな!
滋賀の北国街道を歩くなら「地域情報誌みーな」は必須です!
改めてみーなの凄さに一同感心する。公式サイトからデジタル版の購入もできるようなので、滋賀県内の北国街道を歩く際は、この本を一冊持って歩くのが一番良いと思います。
安産の神さまが祀られている日吉神社です。
ついに北国街道木之本宿へ到着!
木之本宿は「北国街道」と「北国脇往還」が交わる宿場町として栄え、木之本地蔵院の門前町でもあります。
北国街道木之本宿に入ると、“北国街道”と“北国脇往環”の交差点を記した立札がありました。
※北国脇往環(ほっこくわきおうかん)とは、「北国街道 木之本宿」と「中山道 関ヶ原」をつなぐ道。
賤ヶ岳の戦い(1583年)の際に、豊臣秀吉が美濃大返し(みのおおがえし)で駆け抜けた道でもあります。
木之本宿は、現在の街並み自体が、もはや歴史の博物館です。
※サラダパンで有名なつるやパンもこの街道沿いにお店があります。
木之本地蔵院
今回の旅のゴールにした「木之本地蔵院」に到着です!
木之本地蔵院は、「眼の仏様」、「延命息災の仏様」としてお地蔵様が祀られているお寺です。お寺に参拝する人は、身代わり蛙に願掛けをしてお寺に奉納します。
また毎年8月の地蔵大縁日は、全国からの参詣者で大変にぎわいます。
名称 | 木之本地蔵院 |
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住所 | 滋賀県長浜市木之本町木之本944 |
アクセス | JR北陸線木ノ本駅より徒歩約5分 北陸自動車道木之本ICから車で約5分 |
北国街道を歩く旅は木之本宿でゴール!?
「ただひたすら歩きたい」と言うだけの理由で、はじまった北国街道ウォーキング。滋賀県彦根市の鳥居本から米原を経て、遂に長浜市の木之本宿へ着きました!
彦根市の鳥居本から1日で歩くのは到底無理と考えた我々は、何日かに分けてここまで歩いてきました。これから歩いてみようと計画されている方は、気をつけて楽しんでください。
それでは、北国街道をゆく〜!シリーズはこれにて終了です。また機会があれば、福井県を目指すか、北国脇往還(木之本-関ヶ原)を歩いてみたいですね!
最後までご覧いただきありがとうございました!