滋賀県を代表する紅葉の名所、鶏足寺(けいそくじ)へ紅葉を見に出かけてきました。こちらは毎年多くの方が紅葉散策に訪れることで知られていますが、あまりに綺麗なので、葉が赤くなるのをまだかまだかと待っていました。
鶏足寺ってどんなところ?
紅葉の時期になると大型の観光バスまでもやってくるほどの大勢の人が訪れる場所です。
鶏足寺【旧飯福寺(はんぷくじ)】
飯福寺は、七三五年に僧行基が開基した古寺で己高山観音寺の別院として名を連ね、中世には僧兵を擁するほどの大寺であった。ゆるやかな参道の石段、両側のこけむした石垣など往事を偲ぶに十分であるが、秋は境内を埋める二百本におよぶかえでの紅葉でより一層の由緒深さを感じるものがある。
こちらの看板にはおよそ200本のかえでの木が鶏足寺の境内にあると書かれています。
飯福寺(はんぷくじ)
当寺は、古く奈良時代に行基上人が草創されたと伝えられており、その後一時、南都興福寺の末寺となりました。また、興福寺官務牒疏には、己高山観音寺の別院としてその名が記されています。
中世の延徳年間(十五世紀)には、法印実盛上人より飯福寺はおおいに隆盛を誇り実盛上人は、中興の名僧と呼ばれました。さらに戦国時代には、浅井氏、京極氏から庇護を受け特に浅井氏三代の祈願所として隆盛を極めてきました。
江戸時代においても幕府から寺領を与えられ大寺として格式を誇ってきましたが、明治時代に入り廃仏毀釈などによって寺院の規模は縮小されてしまいました。しかし、その後村里の人々の努力により現在のように整備され「幽邃の仙境遠く俗塵を離れたたる古刹」の面影を残しつつ大切に守られています。
明治時代に入るまでは、ものすごく大きなお寺だったんですね。
鶏足寺の大門跡の石段はやっぱり絶景
朝6時すぎに家を出て車で向かいました。まずはこちらの大門跡を目指して。
近年こちらは紅葉の絨毯とも言われている場所で、本堂までの石段の景色です。見事に真っ赤に染まっていました。
手前の一部は立ち入り禁止になっているので、落ちた紅葉が綺麗に溜まっています。シンプルだけれど見せる工夫が施されています。地元の方々が丁寧に整備されているのが伝わってきます。どうりで見事なわけだ。
カメラを構えて何かのタイミングを待つ人たち。人があまりに多いかったので、近くの石道寺(しゃくどうじ)の方へ歩いてみることにしました。
鶏足寺から歩いてすぐの石道寺へ紅葉散策
石道寺の本堂が見えました。こちらは先ほどの大門跡とは変わって落ち着いた雰囲気です。
カエデの葉が緑色から黄色、赤色へと変わるコントラストがとても綺麗です。
滋賀のお寺では定番なのでしょうか。お庭の池は琵琶湖の形をしたものを良く見かけます。おっと水面にも紅葉が!
綺麗に手入れをされた境内に映える紅葉がとても美しいのでオススメです。
鶏足寺・石道寺周辺の紅葉散策の情報
名称 | 鶏足寺・石道寺 |
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住所 | 滋賀県長浜市木之本町古橋 |
アクセス | 【お車でお越しの場合】 北陸自動車道 木之本ICよりおよそ15分 【公共交通機関でお越しの場合】 JR北陸線木之本駅下車後→タクシーでおよそ10分 |
駐車場 | 臨時駐車場あり |
備考 | ※期間中大変混雑が予測されますので、写真撮影の際の三脚の使用を禁止されています。散策時間内の散策路内(一脚を除く) |
主催 | 古橋・石道地区紅葉対策実行委員会 |
お問い合わせ | 長浜観光協会北部事務所(0749-82-5909) |
臨時駐車場から鶏足寺へ向かう途中にある與志漏(よしろ)神社の参道の紅葉も素晴らしいですし、
鶏足寺からの帰り道に畑の遊歩道には地元の方々が作られたものが、たくさん並んでいました。紅葉にも負けないくらいの真っ赤な唐辛子も立派ですよ。