【御礼】読売新聞さんに掲載いただきました
こちらのマンホールの記事をご覧いただいた方からのご紹介で、読売新聞しが県民情報のコーナーにご掲載いただきました。本当にありがとうございました。(2017.4.14 追記)
長浜市内にある9つの“ご当地マンホール”を探せ!
テレビで「宝は足元にありました」なんて、かっこいい言葉を聞いた。
こんなイメージだろうか。
ほんなら、そこらへんにも転がっているのでは?探してみたい。
普段は誰の目にも止まらず、人や車にスリ減るまで踏まれている、マンホールのフタ。
よくよく考えると、
まるで、踏み絵だ。
こういった地元ならではの自然や歴史、文化をシンボル化されたマンホールを“ご当地マンホール”(またはデザイン蓋)と呼びます。昭和60年代に、下水道事業のイメージアップのためにデザイン化されました。
このようなご当地マンホールが、“長浜市には9つある”んです。(注:2019年11月に三成マンホールが設置されたので、10個に増えました。)
長浜市は2010年までに、9つの町が合併した市です。合併前の町では、旧町名のままのご当地マンホールが今も使われています。
まだ先のことだろうが、経年劣化で取り替えとなれば、昔からのデザインを使用されなくなるのだろうか?いったいどのタイミングで取り替えられてるのだろうか?
あぁーいろいろ疑問がわいてきたぞ。あぁー誰かに聞いてみたい。
淡海環境プラザには、滋賀県中のカラフルなマンホールが大集合!
すぐに“滋賀県中のマンホールを展示されている場所がある”ことがわかった。
マンホールの展示とは、なかなか洒落てるじゃないか。これは見に行かねば。
小学校のバス遠足で訪れそうな施設だ。
施設名 | 淡海環境プラザ |
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住所 | 滋賀県草津市矢橋町帰帆2108番地 <Googlemapはこちら> |
開館時間 | 9:00~16:30 |
休館日 | 土、日、国民の祝日、年末年始 |
スゲ〜ェ〜!まるで巨大メンコ。
長浜のご当地デザインマンホールを鑑賞してみよう!
長浜にはどんなマンホールのフタがあるのか、1つずつ見てみよう。
1. 「“長浜市”のマンホール」豊臣秀吉の馬印であるひょうたんをデザイン
「市章」を中央に、長浜城主であった「豊臣秀吉」の馬印である「千成瓢箪」をデザイン。「市章」は、「千成瓢箪」を長浜祭の曳山の数「12」を周囲に配置し、中央に長浜の「長」を図案化
2. Tシャツにした方がいいと思う“浅井町”のマンホールのフタ
「町の木(梅)」と、“山紫水明”のまち浅井町をイメージし、それを「町の鳥(キジ)」があたたかく包みこみ、地域の連帯と町の美しさを表現
この調子でどんどん見ていきましょう。
3. 絵に描いたまんま“びわ町”のマンホールのフタ
「町の鳥(サギ)」と「町の花(アジサイ)」を「琵琶湖」と「竹生島」を背景にデザイン
4. “虎姫町”のマンホールのフタ
下水道のもつ快適な水環境の「清」と「美」をイメージし、上方に「町の鳥(セキレイ)」、下方に「町の花(スイセン)」をデザイン
5. “湖北町”のマンホールのフタ
「町の鳥(コハクチョウ)」、「町の花(サルビア)」を図案化
6. 中央の町章は「た」をモチーフ“高月町”のマンホールのフタ
中央に「町章」を配置し、その周りには“町民憲章”のテーマを基に。右上には「水」を、左上には「土」を、左下には「緑」を、右下には「新風」をデザイン。「町章」は、高月の「た」を図案化
7. 木之本に流れる3つの川をイメージ“木之本町”のマンホールのフタ
中央に「町章」を配置し、その周りに、町を取り囲む山並みと「町の花(コブシ)」を、それにより湧き出る豊かな水(杉野川、高時川、余呉川)をデザイン。「町章」は、“賤ヶ岳古戦場”の「七本槍」を図案化
8. 真ん中の「ヨ」がかわいい“余呉町”のマンホールのフタ
中央に「町章」を配置し、「町の花(アジサイ)」をデザイン。「町章」は、余呉の「ヨ」を図案化
9. まるでトリックアート!?“西浅井町”のマンホールのフタ
「町の鳥(ウグイス)」、「町の花(ツツジ)」、「町の木(サザンカ)」を図案化
残念ながら余呉町と西浅井町のカラーバージョンはありませんでした。滋賀県中の全てのマンホールがあるわけではないみたいです。
10. 長浜・米原・彦根の3市に石田三成マンホールが登場!
石田三成の兜、大一大万大吉、お手植えの藤の花、佐和山城(彦根市)を使い、上手に石田三成を表現されているデザインです。
マンホールのフタ Q&Aコーナー
マンホールのフタについて、気になる質問だらけだったので、淡海環境プラザの担当者さんへ聞いてみました。
Q1. マンホールのフタには、カラーバージョンがあるのに、なぜ使われてないの?
A. 雨が降ると塗料を塗った部分で、車や自転車のタイヤがスリップしてしまう為、塗装なしを使用されています。駅や観光地など施設に使用されることがあります。
Q2. どのくらいのタイミングで、マンホールの蓋が取り替えられるの?
A. 一概にいつ頃と言う、決まりはありませんが、点検の際に錆びなど劣化がみえるものは取り替えられます。“マンホールのフタの模様は、スリップの滑り止めの役割”があるので、交通量が多い場所のものは、すり減りやすく、取り替えの頻度は必然的に高くなります。
Q3. 経年劣化で取り替えとなれば、ご当地マンホールの蓋を使用されることはないのか?
A. 各自治体の予算によって異なるので、新しくデザインを公募されるかもしれませんし、そのままのデザインを使われるかもしれません。
Q4. そもそもマンホールの蓋はなぜ丸いの?
A. マンホールの蓋が丸いのは、四角形だと蓋が落ちてしまうからです。四角の一辺よりも対角線上の方が長いため落ちる可能性が高まり危険です。丸い蓋だと円の直径以上に長い部分がありませんので、落ちることはありません。それ以外にも丸いので運びやすいと言う利点があるかもしれません。
Q5. 見に来ておいてこんなこと言うのもなんですが、なぜマンホールのフタを展示しようと思ったんですか?
A. ここは下水処理技術の研究開発や普及を支援する施設です。企業さんの技術を発表する場でもあり、近年では中国やベトナムとったアジアの方々が視察にお越しになります。
一般見学の方へも下水道のことを、身近に知ってもらうため、関心を持っていただくきっかけになればと、マンホールのフタを展示させていただいております。ちなみに先日も関東からマンホールカードを求めてお越しになられました。ついでに滋賀県や京都を観光して帰るという方もおられるので、実は観光業のお役に立っているかもしれませんね。笑)
勉強不足の私の質問を、丁寧にお答えいただきました。本当にありがとうございました!
ん。マンホールカード???
見学の帰りに、滋賀県のマンホールカードを記念にいただきました。長浜市バージョンが出るのを期待してます!集めたい。。。
宝探し気分はきっかけづくり。下水道は生活に欠かせない存在であることをマンホールのフタから知る
これをきっかけに「路上の芸術」(新風舎 著者:垣下嘉徳)という本を読んだのですが、マンホールの蓋の話どころか、下水道の歴史、災害時のトイレのことまで書かれ、読めば読むほど深みにはまり、この1年間臭い物に蓋をしてきた、己の浅はかさが何よりの発見だなと、
コーヒーを飲みながら振り返る。
マンホールコースターを作ってみました。
確かに、私にとっての宝は足元にありました。あなたの足元にも宝が見つかるかもしれませんよ。